役員の任期を決定する上での留意点

みなさん、こんにちわ。

管理人の蝦名です。

会社を設立する際には定款で役員の任期を定めなければいけません。

みなさん、どうやって決めていますか？

会社法では最長10年が認められているので、任期満了のたびに変更登記を行う登記費用を節約するため最長の10年に決定するケースも多いでしょう。また、そうやってお勧めしている専門家がほとんどでしょうね。

ですが、複数で起業する場合などで会社設立当初から、役員が複数いる場合などは少し留意が必要です。

通常役員を解任する権限を有するのは株主総会です。その決議によって役員をいつでも解任することができます。ですがここで注意が必要です。

解任された役員は、その解任について正当な理由がある場合を除き、会社に対し損害賠償を請求することができます。（会社法339②）

そうなると会社と役員の関係は委任関係ですから、損害額はその役員の解任後から任期満了までの報酬をベースに算定されることがあります。

そうすると損害額の大小はその取締役の残存任期の長短に大きく影響されてしまうのです。

定款作成の際、将来も見据えて検討のうえで決定するようにしましょう！

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